第1巻-命題-命題1.03
円において直径は最も大きく、他の弦のうち中心に近いものは遠いものより常に大きい。
与えられた直線図形に等しい正方形を作ること。
与えられた線分を二分し、全体と一つの部分とに囲まれた矩形を、残りの部分の上の正方形に等しくすること。
もし線分が二等分され、任意の線分がそれと一直線を成して加えられるならば、加えられた線分を含んだ全体の上の正方形と加えられた線分上の正方形との和は、もとの線分の半分の上の正方形と、もとの線分の半分と加えられた線分とを一直線とした上の正方形と…
もし線分が相等および不等な部分に分けられるならば、不等な部分の上の正方形の和は、もとの線分の半分の上の正方形と二つの区分点の間の線分上の正方形との和の二倍である。
もし線分が任意に二分されるならば、全体と一つの部分とに囲まれた矩形の四倍と残りの部分の上の正方形との和は、全体の線分と先の部分とを一直線とした線分上の正方形に等しい。
もし二線分があり、その一方が任意個の部分に分けられるならば、二線分に囲まれた矩形は、分けられていない線分と分けられた部分の各々とに囲まれた矩形の和に等しい。
もし三角形において、一辺の上の正方形が三角形の残りの二辺の上の正方形の和に等しければ、三角形の残りの二辺によって挟まれる角は直角である。
与えられた線分上に正方形を描くこと。
もし二つの三角形において、二角が二角にそれぞれ等しく、一辺が一辺に、すなわち等しい二角に挟まれる辺かまたは等しい角の一つに対する辺が等しければ、残りの二辺も残りの二辺に等しく、残りの角も残りの角に等しいであろう。
もし二つの三角形において、二辺が二辺にそれぞれ等しく、等しい線分によって挟まれる角の一方が他方より大きいならば、底辺も底辺より大きいであろう。
与えられた三線分に等しい三線分から三角形を作ること。ただしどの二線分をとっても、その和は残りの線分より大きくなければならない。
すべての三角形において、どの二辺をとってもその和は残りの一辺より大きい。
すべての三角形において、大きい辺は大きい角に対する。
すべての三角形において、辺のひとつが延長されるとき、外角は内対角のいずれよりも大きい。
与えられた直線にその上の与えられた点から直角に直線を引くこと。
与えられた直線角を二等分すること。 与えられた直線角を角ΒΑΓとせよ。このときそれを二等分しなければならぬ。
もし三角形の二角が互いに等しければ、等しい角に対する辺も互いに等しいであろう。
二等辺三角形の底辺の上にある角は互いに等しく、等しい辺が延長されるとき、底辺の下の角は互いに等しいであろう。
二つの不等な線分が与えられたとき、大きいものから小さいものに等しい線分を切り取ること。