公準1
与えられた線分上に与えられた直線角に等しい角を含む円の切片を描くこと
もし円に直線が接し、その接点から円に対し円を切る直線が引かれるならば、それが接線となす角は円の反対側の切片内の角に等しいであろう。
円において半円内の角は直角であり、半円より大きい切片内の角は直角より小さく、より小さい切片内の角は直角より大きい。また半円より大きい切片の角は直角より大きく、より小さい切片の角は直角より小さい。
与えられた弧を2等分すること。
等しい円において等しい弧には等しい弦が対する。
等しい円において等しい弦は等しい弧を切り取る、すなわち切り取られた大きい弧は大きい弧に、小さい弧は小さい弧に等しい。
等しい円において等しい角は、中心角も円周角も、等しい弧の上に立つ。
円の切片が与えられたとき、その切片を含む完全な円を描くこと。
同じ線分の上の同じ側に、円の相似で不等な二つの切片は作られ得ない。
円に内接する四辺形の対角の和は二直角に等しい。
円において同じ切片内の角は互いに等しい。
円において角が同じ弧を底辺とするとき、中心角は円周角の二倍である。
もし直線が円に接し、接点から接線に直角に直線が引かれるならば、円の中心は引かれた直線上にあるであろう。
もし直線が円に接し、中心から接点に線分が結ばれるならば、結ばれた線分は接線に垂直であろう。
与えられた点から与えられた円に接線をひくこと。
円の直径にその端から直角にひかれた直線は円の外部に落ちるであろう。そしてこの直線と弧との間に他の直線は引かれないであろう。また半円の角はすべての鋭角の直線角より大きく、残りの角はすべての鋭角より小さい。
円において直径は最も大きく、他の弦のうち中心に近いものは遠いものより常に大きい。
円において等しい弦は中心から等距離にあり、中心から等距離にある弦はまた互いに等しい。
円は円と、内側で接するにせよ外側で接するにせよ、一つより多くの点においては接しない。
もし二つの円が外側で互いに接するならば、それらの中心を結ぶ線分は接点を通るであろう。
もし二つの円が内側で互いに接し、それらの中心がとられるならば、それらの中心を結ぶ線分は延長されて円の接点におちるであろう。
円は円と二つより多くの点で交わらない。
もし円の内部に一点がとられ、その点から円に二つより多い等しい線分が引かれるならば、とられた点は円の中心である。
もし円の外部に一点がとられ、その点から円周にいくつかの線分が引かれ、そのうち一つは中心を通り他は任意であるとすれば、凹形の弧に引かれた線分のうち中心を通るものは最も大きく、他の線分のうち中心を通るものに近いものは遠いものより常に大きい、他…
もし円の直径上に円の中心でない一点が取られ、その点から円周に線分が引かれるならば、中心がその上にあるものが最も大きく、この直径の残りが最も小さく、他の線分のうち中心を通る線分に近いものが遠いものよりも常に大きく、そしてその点から円周へただ…
もし二つの円が互いに接するならば、それらは同じ中心を持たないであろう。
もし二つの円が互いに交わるならば、それらは同じ中心を持たないであろう。
もし円において中心を通らない弦が互いに交わるならば、互いに二等分しない。
もし円において、中心を通る線分が中心を通らない弦を二等分するならば、それをまた直角に切る。そしてもし直角に切るならば、それをまた二等分する。
もし円周上に任意の二点が取られるならば、二点を結ぶ線分は円の内部に落ちるであろう。